「同級生が、衛生士をやめてしまった…」
医院を辞めたのではなく、歯科衛生士そのものをやめてしまったそうなのです。
理由は?
「彼女は自分ができなさすぎて…と言ってたんですけど、でもそんなタイプじゃないんですよ。」とのことでした。
話をいろいろ聞いてみると、院長のスタッフ育成にかなり問題があるようで、自信を損失させるような教育・マネジメントが原因でした。
(なんか話しを聞いていて、憤りすら感じてしまった)

そんな不幸な教育の仕方しかできないのであれば、院長にならないで欲しいとすら思います(>_<)
院長はスタッフの人生に与える影響は大きいことを自覚してほしいし、自覚のない不幸な教育がその人の人生を変えてしまい、また歯科業界にとって大きな損失もたらしていることは、罪悪だとすら思いました(すみません、憤りを文章にぶつけています)
私としては、これからの次代を担う若いDrに、衛生士そのものをやめさせてしまう様な、そんな育て方しかできない院長になってほしくありません。
なので今回は、教育において必須の「正しいしかり方」について、書きたいと思います。
しかり方のポイントは
「その良くない行為はしかっても、人格は否定しないこと」です。
これは、子育てでも同じです。たとえば、息子が万引きをしたとします。
×「お前は万引きするなんて、本当に悪い子だ!!犯罪者じゃないか!俺はお前をゆるせない!」
○「お前はいい子で、俺はお前を愛しているが、万引きという行為はダメなことだ、絶対にやってはいけない!お前のやったことを俺はゆるさない!」
違いわかりますでしょうか?×は人格を否定しています。○はその行為を否定し、人格は否定していません。
歯科医院においては、
例えば
院長が「その引き出しの上にある機具をアルコールでふいて」と指示をだしました。
新人衛生士が、何を血迷ったか、機具を滅菌せずにアルコールでふいてそのまま引き出しににしまおうとしたとします。
×「え!そんなことするなんて、信じられない。あなた、ありえないわ!!学校でなにを習ってきたの?」
○「あなたのことは、信じているし、必要としている。でもその行動は、ありえない!!なぜ、そのまましまおうと思ったの?」
実は、院長がその機具をアルコールでふいてと言ったのですが、「もどしてって意味かと思った」のでした。つまり、良かれと思って片付ようとしたわけです。
×のしかり方をされたスタッフは、自分は院長に必要とされておらず、ありえない人間なんだと感じてしまいます。
相手の人格を否定するような、しかり方をするとその相手との人間関係は壊れます。
スタッフとの関係は当然壊れますし、例え親子でも壊れていきます。
もし仮に、叱りまくった結果そのスタッフは仕事が出来るようになったとしても、その院長のために頑張る気にはならないでしょう。
逆にしかることの出来ない、草食院長も増えていると聞きますが、それも良くありません。それは、患者さんのためにも、医院のためにも、その人のためにもなりません。
しからないといけない時に、しっかりしかることができないと組織はよくならないし、誰のためにもなりません。
くどいようですが、ポイントは
「その良くない行為をしかって、人格は否定しないこと」です。
クラブ活動において、後輩の教育もポイントは同じです。
今後も学生・若手歯科医師が成功開業医になるためにやっておくべき事や、知っておくべき事をアップしていくので、注目しておいてください。私のFBを是非友達に紹介してあげてくださいね。
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